「ひがないちにち」

先週、頼んでいた本が来たので、早速読んでみた。
その前に、
いまさらながらの植村直己ブームなので、調べてみたが、絶版になっている本も多いみたいで、
手軽に、というわけにはいかないのである。

植村直己と山で一泊―登山靴を脱いだ冒険家、最後の世間話 (小学館文庫)

植村直己と山で一泊―登山靴を脱いだ冒険家、最後の世間話 (小学館文庫)

そのうち、機会があったら博物館へも行ってみようと思っている。

なんだか、読んでいたら、大学を卒業してから冒険したくって無我夢中でやっていたころの話がいちばん楽しそうだった。
冒険が〈職業〉になってしまって、彼を支えるスポンサーとか、そういう人々も彼の冒険の一部になってしまって、
もし、冒険に失敗すれば、そういう人々に迷惑をかける、とか、自分の問題だけじゃなくなってきてしまって、
疲れちゃったんじゃないだろうか、と思った。

わたしがやるような旅行は、ただの観光旅行で、別に、冒険でもなんでもないのだが、
それでも、モチベーションには、彼が若いとき冒険に出たときと同じものがきっとある。
そんなふうに感じる。