本のこと

「Shakespeare bookstoreとは」

前に書いたことがあるかもしれない。 でも、何度でも書きたい。 そのころまだ20代で、ひとり旅を始めた頃だった。 カルチェラタン界隈の同じような角を幾度も曲がって、 これは道に迷ったのだな と、ぼんやり感じていた。 もっとも、 旅に出たからには、 わ…

「場所を訪ねること」

ハバナ旧市街のある部分はこの国の大切な観光収入を担っているが、 まだほとんどの部分は市民の生活の場であることはまちがいない。 ただ老朽化するにまかせるしかない建物たち、 観光地としての役割を真剣にまかされている建物たち、 それらが混在している…

「いつになれば」

涼しくなるのだろうか。 暑さ寒さも彼岸までというので、今年もまだ残暑は続きそうだ。さよなら渓谷 (新潮文庫)作者: 吉田修一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/11/29メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (37件) を見る昨日、帰りの電車…

「ひがないちにち」

先週、頼んでいた本が来たので、早速読んでみた。 その前に、 いまさらながらの植村直己ブームなので、調べてみたが、絶版になっている本も多いみたいで、 手軽に、というわけにはいかないのである。植村直己と山で一泊―登山靴を脱いだ冒険家、最後の世間話 …

「なかなか」

2、3日前に読んでいたのは、これだ。魔笛 (講談社文庫)作者: 野沢尚出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/14メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (55件) を見るずいぶん前に愚弟にこんな本を貸した。邪宗門〈上〉 (朝日文芸文…

「なつのそうちょう」

4時半くらいはまだ暗い。 5時近くになると、だいぶ明るくなって、そろそろ行くか、という気分になる。実家まで自転車で帰れなかったので、9月に再挑戦するために走ることにした。全行程2時間のコースで、途中水分補給のために10分くらい休憩する。 本…

「しゅうまつのできごと2」

2日目は、母がブルーベリー狩りに行きたいというので、帰るさに寄った。http://www12.ocn.ne.jp/~berry-f/東京に戻ってきてから、ジャムにした。 実は、初めて作ったのである。 この暑さの中、いくら換気扇をつけても熱い熱いジャム作り。あんまり暑いので…

「おとなになる前のこと」

さっき、『わたしたちが孤児だったころ』を読了した。 カズオ・イシグロの本である。 わたしにとって、彼の作品は2作めであった。わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,入江真佐子出版社/メーカー: 早川書房発…

「あんまりよまなくなったのはなぜか」

ここのところ、何をしているのかと言うと、大したことはしていないのである。 ときどき働いて、メシ食って、そして眠る。テレビを見ていたら、再放送だと思うけど、カズオ・イシグロのことをやっていた。 『日の名残り』は映画も見たと思うのだけど、ずっと…

「ふつうって」

夏休みに入ってから、一生懸命本を読もうと思った。だがしかーし、なかなか思うように進まない。 それでもなんとか読んでいる。先日、近所の本屋でセールをやっていたので、ずっと読まずにいた星野道夫の本を買った。 彼の書く文章は、友人の誰かに似ている…

昨日のわたくし

日がな一日部屋で過ごす。風呂に入って『ブルーハイウェイ』を読んでいたら、突然、ブローティガンのことを思い出した。思い出しちゃったらいたたまれず、バスタブを飛び出して本棚から『芝生の復讐』を引っ張り出し、 読み始めた。この本を買ったのは、10年…