旅について

「Shakespeare bookstoreとは」

前に書いたことがあるかもしれない。 でも、何度でも書きたい。 そのころまだ20代で、ひとり旅を始めた頃だった。 カルチェラタン界隈の同じような角を幾度も曲がって、 これは道に迷ったのだな と、ぼんやり感じていた。 もっとも、 旅に出たからには、 わ…

「場所を訪ねること」

ハバナ旧市街のある部分はこの国の大切な観光収入を担っているが、 まだほとんどの部分は市民の生活の場であることはまちがいない。 ただ老朽化するにまかせるしかない建物たち、 観光地としての役割を真剣にまかされている建物たち、 それらが混在している…

「がいこくじん、という人々」

いま、にほんを出て遠い国に住んでいるから、ここでわたしは〈がいこくじん〉である。 そういう立場になる前は、外国人の気持ちを実感として持つことができなかった。たとえば、東京に暮らす外国人の知り合いが、 「『ほらね、あの人は外国人だから、やっぱ…

「瀑布」

世界3大瀑布のうち、初めて見たのがこれだ!「Iguazú」 イグアスゥ。「スゥ」にアクセントがある。なかなか見応えがあるのだった。 そして、スピードボート! 悪魔ののど笛と呼ばれる滝が深く切れ込んだ部分に突っ込んで行くのだが、 これにはぜひ!水中めが…

「Llamadas」(呼ぶこと)

この国の人口の黒人が占める割合はわずかに5%にすぎないそうである。 だがしかし、歴史のことがあるのでパレードで太鼓を叩いている人々は、たとえイタリア系でも顔を黒く塗る。 そういうわけで、昨夜のパレードは「llamadas」と言う名前だそうで、 これは…

「よくやけました」

こっちの肉は、霜降りなんてないのである。 絶対的な赤身で、噛めば噛むほど肉の味が出てくる。 残念ながら、わたしはまだ部位の名前がよくわからないから、肉売場でも自力で買えない。 うちにはガス台の下にグリルがあるが、よく使い方がわからん。 いずれ…

「あけました」

みなさま、あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

「いろいろなXMS」

ところ変われば習慣も変わる。 ちょっと控えめでおとなしい感じにみえるこの街の人々が、どこでどんなふうにはじけるのか と、楽しみにしていたのだ。 この部屋に引っ越ししてから、1日に何度も通りを見下ろしている。 なんとなく、好きになってきた。 昔見…

「再会」

いつだったか、わたしはかねとじかんをはかりにかけて、 果たしてどちらがだいじなのか、自分に問うてみたのである。 それは、やっぱり、自分自身の人生なのだから、かねよりもじかんを取るべきなのだ、 だって、 どんなにうれしいことがあっても、 どんなに…

「モノについて」

この町の人たちは、モノを大事にする。 ちょっと壊れたくらいでは捨てたりしないし、ましてや買い換えたりなどしない。 昔、うちの近所にもあった電気屋みたいに、ちゃんと修理屋がいて、直してまた使っている。 おそらく、なんでもモノそのものの値段が高い…

「なぜか」

どういうわけか、なかなか夏にならないのである。 いつ夏になるのか聞いてみると、暑さ寒さも彼岸まで、みたいなことを言っていた。 夏至が過ぎると本格的な夏になるという。 最近、 週に数回、海岸(ほんとは河岸)沿いのプロムナードを走っているが、 天気…

「はしるぜ」

気持ちのいい朝である。 こんな気持ちのいい朝には、怠け者だって走らずにはいられまい。

「こちらは夏になりつつあります」

先週は市内観光に出かけた。 観光都市ではルーフトップのダブルデッカーが走っているのをよく目にする。 街を把握するにはだいたい2つの方法があって、この市内循環の観光バスに乗るか、高い塔や建物に登って見下ろすか、 の2通りである。 わたしはだいたい…

「始まった」

自分がある渦中にいて、それを外側から見られなかった時には気づかなかったのである。 ある渦中から離れた場所にいて、初めて気づくことがある。 そんな日だった。 これからいくつそういうことに気づいていくのだろう。 そして、 それがこの後のわたしの人生…

「・・・気がしない」

こちらに来てから、Facebookも始めた。 理由はそんなにないけれど、行く先々で「やっていないのか」と聞かれるからだ。 理由もなく始めたから、理由もなくやめるかもしれない。 だがしかし、 こういうツールが蔓延すると、ちょっとした勘違いが起きる。 わた…

「国によって」

昨日はすてきな夕方だったので、近所にビールを飲みに行った。 肉食の国だが、海も近いので、魚も食べる。 ビールといっしょにメルルーサという鱈に似た白身魚のグリルを注文してみた。 だがしかし、味がない。 味が薄すぎる、とかいう問題ではなく、まった…

「にちようびの過ごし方」

今日は日曜日なので、さっそくフェリア(ストリートマーケット)に行ってみた。 何にも買わなくても、ぶらぶらしているだけでおもしろい。 ここは毎週日曜日に行われるのだが、知らずに昨日勇んで来てしまった。 午前中から大いに人出がある。 ここに来れば…

「はまる」

今月中はたぶん探検に行けそうもない。 しかたないから近所のスーパーでいろいろ物色するのをせめてもの気晴らしとして楽しんでいる。 これは、「アルファホール」というチョコパイみたいな駄菓子。 中身はチョコパイよりも濃い。サイズはチョコパイくらい。…

「きのうから、いきなり」

今朝は朝からずいぶん暑い。 ここは四季がある。 南米とはいえ、赤道からはかなり離れているのでけっこう寒い、ということは書いた。 いきなり、夏や冬が来るのだと聞いた。 湿気がないからさわやかである。 こんな日が何日つづくのかわからないけれど、もう…

「酔っ払いたい」

滞在しているホテル周辺は、閑静で落ち着いている。 残念なことにまだあまり散策する機会がない。 もちろん、 頼まれなくても、時間さえあれば出かけるつもりである。 「酔っ払いの木」 なのだそうだ。 よく見ると、棘々が生えている。 酔っ払いに抱きつかれ…

「長いあいだ」

こんなに長いあいだ飛行機に乗ったことがない。 成田→ニューヨーク→マイアミ→モンテビデオあ〜疲れた。

「大冒険」

これから、このお友だちが冒険にでかけます。

「そういうことだ」

僕らは会う度いつも同じ話をした。あの日、どうやって僕らは知り合ったのか、 あの日、君はどこからあの町にやってきたのか、 あの日、僕はどこからあの町にやってきたのか、 数日どうやっていっしょに過ごしたのか、 そしてその後、 君はどこへ行ったのか、…

「どういうことか2」

それで、 結局、大きいとはどういう意味なのかというと、定義するのは難しい。 DNAの研究者がそこに宇宙を見ることの裏返しで、いくらグランドキャニオンが大きいと言っても、地球規模で考えれば大したことではなく、ましてや宇宙から見れば、まったくどうで…

「どういうことか」

あっという間の旅であった。 今までアメリカはニューヨークやサンフランシスコ、ロサンゼルスといった大都市しか訪れたことがなかったが、今回の大移動はそれらの大都市をつなぐ作業であったとも言える。 旅をしていると、どこでも日本からの観光客に出会う…

「ヨセミテ」

確か、中学で英語を勉強し始めたとき、教科書にイエローストーン国立公園のことを紹介する章があった。 間欠泉で有名だとか、なんとか。グランドキャニオンでもそうだったが、ヨセミテにも観光やトレイルの拠点となる町はヴィレッジと呼ばれ、賑わっていた。…

「ある町で」

ヨセミテに行く途中、この日は夕方になってしまったので、小さな町で泊まることになった。 こういう時は、アメリカ映画でよく目にする典型的なモーテルに泊まる。 安上がりでどこでもだいたい同じ作りだ。 おもしろかったのは、受付のある事務所に入ると決ま…

「グランドキャニオン2」

さて、2日目のグランドキャニオンはどうだったのかというと、ブライト・エンジェル・トレイルという名のハイクコースをしばし歩いた。 どんどん谷のなかに入って行くのだが、1時間歩いても谷底は見えなかった。 いや、トレイルの先の先は見えた。 ここはサウ…

「グランドキャニオン1」

まあ風の強かったこと! 何しろ崖っぷちだから風が強いのだ。 セドナを発って、いよいよ旅も佳境に入って来た。 待ちに待っていたグランドキャニオンである。 ラスベガスからもヘリコプターで上空から眺めるツアーとかいろいろあるらしい。 でも、今回は違う…

「ウォルナッツヴァレイ」

この渓谷には崖が切り立っていて、 800年くらい前からヒトが住んでいたそうだ。 軽く1マイル歩けるようになっているが、 そこまで降りるのに、たくさんの階段を降りていかなければならない。 降りていかなければならないということは、帰りは上ってこなけれ…