「最近はまっていること」

ロンドンへ行く前にDVDで「ドラゴンタトゥーの女」という映画を見た。

スカッとしたいときには、サスペンスやアクション映画に限る。
そう思って手に取った映画だが、これは原作を読まねばならぬと思い至った。
場面の展開が早いというだけでなく、直感である。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

また、長時間のフライトには最適であると思われた。

だがしかし、
はまってしまった。
まだ読了していないが、もうすぐ終わってしまう。
これはマズい。

わたしが始めに見た映画はハリウッド版リメイクで、本国スウェーデンではすでにミレニアム3まで映画化されている。

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 [DVD]

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これも見てしまった。

作家であるスティーグ・ラーソンは残念ながら、すでに他界している。
主人公のリズベットを書くとき、彼には「もし、長くつしたのピッピが大人になったら」というイメージがあったらしい。

そういうことだったのか。
子どもの頃、わたしは長くつしたのピッピが大好きだったことを思い出した。
「大好き」といっても、お話の詳細を覚えているわけではない。
自分が長くつしたのピッピが「大好きだったこと」を覚えているだけである。

長くつ下のピッピ [DVD]

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ピッピは力持ちで、いじめっ子を懲らしめたりする。
お父さんは海賊で、革のカバンに入っているいっぱいの金貨でお菓子をたくさん買ったり、いたずらの天才である。

ピッピはつぎはぎ荘という一軒家でひとり暮らしをしているのであるが、わたしはそれがとりわけうらやましかった。

ミレニアムのリズベットにはとても不幸な過去があるが、彼女の自由さには確かにピッピを彷彿させるものがある。
もうひとりの主人公であるミカエルも、名探偵カッレくんというあだ名を付けられているが、
カッレくんもピッピもアストリッド・リンドグレーンの作である。

また読みたくなってきた。

名探偵カッレくん (岩波少年文庫)

名探偵カッレくん (岩波少年文庫)

ロンドンへ行っている間、旅をすることについて久しく考えていなかった。
旅をすることはわたしにとって、自由になるための方法のひとつであると考えているのであるが、
ならば、自由であることというのはどういうことなのか、また考えてみたくなってきた。