「街へ出る」

今日はコヨアカンという南方面の地域に行ってきました。
フリーダ・カーロの美術館に行くためです。
作品は幾つか見たことがあるけど、住んでいた場所が見られるなんて、
想像もしてませんでした。
ほんで、彼女の人生の詳しいことは省きますが、とってもかわいいうちに住んでいたのに、
けっこうクドくて残酷な絵も書いてます。
アイロニーと愛に満ちたとでも言いましょうか。

そんなことを考えながら街へ出ると、
彼女と同じくメキシコ人のみなさんはどんなことを考えながら暮らしているのか気になります。
たとえば、他の人にプレゼントをあげるときとか、どうするのかなー
なんて思います。

っていうのも、地下鉄に乗っていると、みなさんは肌の色が黒いせいか、
なんとなく車内が暗くて、怖い顔に見えて、思わず膝の上のカバンをギュッと
握ってしまうのですが、お店などでは全然いやな思いをしたことがないので、
優しいなーと感心するわけです。
でも、あまりお金があるようには見えません。
おしゃれをしていますが、それは高級な物を身につけていることとは違います。
アルゼンチンでも感じたことですが、
メキシコはもっと強いです。
何がって、愛が。

何もないからなのか、何もなくてもなのか、
あげられるものはあいなのさ。